セミの羽化
「セミの羽化が見たいなら、穴を覗くといい。」
こんな話を先日聞いて、地面にあいたセミの穴を次々と探して回りました。羽化しようとするセミの幼虫は、何度か顔を出したりひっこんだりしながら、その時を待つのだそうです。
いくつめかの穴に、確かにいましたっ!
見つけたのは夕方5時ころ。
本当に出たり入ったりしながら、時間を待っているようでした。そして日が落ちてあたりが薄暗くなったころ、そのセミはようやく穴から這い出してきました。
まだ中身が入っていて殻と一体となっている幼虫。(表現が難しいですね)。確かに、生命感といえばいいのでしょうか、あるいは質感、重量感がつまっています。
その後、幼虫は植え込みのつつじの小木を選び、時間をかけて羽化にちょうど良い枝を探していた、かのように見えました。
でも、実際にはどうなんでしょうか。しっかりとつかまることができそうな、太目の枝や幹部分に来てもとまらず、いつまでもごそごそと枝から枝へ、葉の上に出たり幹へ戻ったり。
途中、じっと止まっても再び動き出したり。
そして、いよいよ始まった羽化。
羽化を決めた場所は、しっかり踏ん張るには心もとないような小枝や葉しかない場所でした。しかも到達してから1分も経たぬ間に始まりました。そのために、嗚呼、背中が割れる瞬間を見逃してしまった!!また、休憩かと思ったのです。
羽化の場所を探していたというより、時間まで動き回っていたように思えます。
(尻尾を抜こうとするころには、畳まれていた羽も伸び始めている)
そして、、、、、、、、、、
いつか見たいと思っていたセミの羽化は、意外と簡単に見ることができました。しかしその様子は想像以上に一生懸命でいじらしく、感情移入してしまいます。
そしていま、以前にもまして、殻と中身との関係が不思議に思えてなりません。今まで体の表面全部だったものが、ちょっと後にはもう、命の抜けた残骸になってしまう。感覚的に理解できない不思議な世界です。
幼虫の生命感も実際に見ないとわからなかったものです。
羽の柔らかさも白さも、やっぱり自分の目で直接見た印象とこれまでに見た写真から受けた印象とでは、何かが違いました。
<撮影して思ったこと>
今回セミの羽化を見てみて、やっぱり生の迫力、自分の目で見ることの大切さを改めて強く感じました。写真は人間の目にはかなわない。今後写真をとっていく上でも、忘れてはいけないことだと感じました。
<撮影教訓>
夜の撮影ではピントを合わせるための懐中電灯等、と、虫除けは必需品である。
| 固定リンク | コメント (4) | トラックバック (0)




















最近のコメント