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2006年8月29日 (火)

セミの羽化

 「セミの羽化が見たいなら、穴を覗くといい。」
 こんな話を先日聞いて、地面にあいたセミの穴を次々と探して回りました。羽化しようとするセミの幼虫は、何度か顔を出したりひっこんだりしながら、その時を待つのだそうです。
 いくつめかの穴に、確かにいましたっ!

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(穴の中で時を待つ幼虫)            (這い出てきた)

 見つけたのは夕方5時ころ。
 本当に出たり入ったりしながら、時間を待っているようでした。そして日が落ちてあたりが薄暗くなったころ、そのセミはようやく穴から這い出してきました。

 まだ中身が入っていて殻と一体となっている幼虫。(表現が難しいですね)。確かに、生命感といえばいいのでしょうか、あるいは質感、重量感がつまっています。

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(羽化の場所を探す)

 その後、幼虫は植え込みのつつじの小木を選び、時間をかけて羽化にちょうど良い枝を探していた、かのように見えました。
 でも、実際にはどうなんでしょうか。しっかりとつかまることができそうな、太目の枝や幹部分に来てもとまらず、いつまでもごそごそと枝から枝へ、葉の上に出たり幹へ戻ったり。
途中、じっと止まっても再び動き出したり。

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(つつじの木を徘徊する)

 そして、いよいよ始まった羽化。

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 羽化を決めた場所は、しっかり踏ん張るには心もとないような小枝や葉しかない場所でした。しかも到達してから1分も経たぬ間に始まりました。そのために、嗚呼、背中が割れる瞬間を見逃してしまった!!また、休憩かと思ったのです。
 羽化の場所を探していたというより、時間まで動き回っていたように思えます。

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(上半身から徐々に) 

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(尻尾を抜こうとするころには、畳まれていた羽も伸び始めている)

 そして、、、、、、、、、、

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 いつか見たいと思っていたセミの羽化は、意外と簡単に見ることができました。しかしその様子は想像以上に一生懸命でいじらしく、感情移入してしまいます。

 そしていま、以前にもまして、殻と中身との関係が不思議に思えてなりません。今まで体の表面全部だったものが、ちょっと後にはもう、命の抜けた残骸になってしまう。感覚的に理解できない不思議な世界です。
 幼虫の生命感も実際に見ないとわからなかったものです。
 羽の柔らかさも白さも、やっぱり自分の目で直接見た印象とこれまでに見た写真から受けた印象とでは、何かが違いました。

<撮影して思ったこと>
 今回セミの羽化を見てみて、やっぱり生の迫力、自分の目で見ることの大切さを改めて強く感じました。写真は人間の目にはかなわない。今後写真をとっていく上でも、忘れてはいけないことだと感じました。

<撮影教訓>
 夜の撮影ではピントを合わせるための懐中電灯等、と、虫除けは必需品である。

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コメント

いつもキレイな写真を見に、ちょくちょくおじゃましております。

成虫になったばかりの羽の色、ステキですねぇ。私も一度、見てみたいものです。

スタートは夕方5時頃とありましたが、羽化にはどのくらい時間がかかったのでしょうか?

この夏、羽化に失敗したセミを初めて見ました。ちょうど6枚目の写真「いよいよ始まった羽化」のような感じのまま、殻と本体が一体化して固まっていました。セミにもいろんな人生があるんですね。

投稿: おやどり(♀) | 2006年8月29日 (火) 21:59

おやどり(♀)さん、お久し振り~。
♂さんやチビトリさんたちも元気ですか。
ちょくちょく覗いていただいているとは、うれしいです。

 穴に幼虫がいるのを見つけたのが夕方5時頃でした。這い出てきたのは6時過ぎ。羽化場所を探すのに2時間くらいかけて、背中が割れ始めたのは夜8時過ぎだったように思います。羽が伸びきったので家に帰る決意をしたのが9時過ぎでした。
 セミはこのあと朝まで羽化した場所にいて、羽が固まってから飛んで行くらしい。

まだ、セミが鳴いているということは、羽化も行われているはずだし、是非探してみてください。

投稿: みつわ | 2006年8月30日 (水) 09:34

羽化を見ようと思うと、数時間仕事ですね。来年忘れずにチャレンジしたいと思います。わが家でこの話をしていたところ、コトリが「幼虫の穴、見たことあるで!」と、さすが子どものほうが詳しかったです。

最近、♂が一眼レフデジカメ(みつわさんと同じ機種らしいです)を買い、カメラ熱が再燃しているみたいです。
またキャンプででもご一緒したいですね。

投稿: おやどり(♀) | 2006年8月31日 (木) 09:37

穴自体は簡単に見つけられますよ。
公園など、落ち葉が無くて地面が露出しているところにも穴はたくさん開いているはず。
観察する時間は、確かに飯どきでもあり、休みの前の日でないとみつけるのが難しいですよね。
私も家にいったん帰ってチビたちを連れてこようかと思ったけど、考えてあきらめました。

今年は一緒にキャンプ、できなかったですね。
うちは急遽、思いきってお盆の時に富士山ろくに1回行きました。
来年はまた一緒にできるといいですね。

投稿: みつわ | 2006年8月31日 (木) 13:15

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