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2006年11月27日 (月)

羽の色と化学塗料

 キンクロハジロもこの時期、どこの水辺でも見られるカモの仲間です。
 白と黒のツートンカラーに黄色い眼。ちょこっと垂れた冠羽がかわいらしい。この鳥をだれかに説明するとすれば、こんな風になると思います。

 ん?ちょっと待ってください。それ、ホント?
 よく見ると、ほら、、、緑っぽい色に見えませんか?

Img_4188_levs

 このときは、公園の池の上にせり出した桟橋から見てました。真上から下を通るキンクロハジロをみると、なんかいつもと違うのです。完全に冬羽になっていない個体だと思われますが、そのせいかどうか、全体に緑っぽい。
 時間は午後3時頃。足の速い冬のお日様の光は、すでに赤っぽくなっていたので、それが原因かもしれません。でも、いろいろ角度を変えてみても、その緑色は、とても自然に背中を飾っていました。
 ああ、そうなんだ。本当は真っ黒ではないんだ。
 小さな発見をして、なんだか嬉しくなりました。

 また別の日、同じ池の杭にカワウが1羽、陣取っていました。
 よく見る光景で珍しくもないのだけど、やっぱりいつもと違って見えました。

Img_4010_levs_1

 翼の色も背中の色も、黒じゃなかったんですね。翼の茶はともかく、背中は紺に見えます。
 ま、カラスでも光の加減で茶色っぽい色が見られたり紫色っぽく見えたりすることもありますが、それでもやっぱり、あれは「黒」なのでしょう。だから、このカワウの場合は、同じように「黒」の範疇かもしれません。 (それでもやっぱりキンクロは違うと思う)。

 鳥の羽の多くは(すべては?)構造色だといいます。色素による色の違いではなく、ミクロのレベルでの羽の構造によって色が異なって見えるということだと理解しています。
 だとしたら、尚更、その構造だけであれほど様々な色を作り出す自然の力のすごさを思わずにいられません。
 その構造のすべてを解明することが出来れば、たとえば自動車の塗装などに化学物質を使わずに済むようになるかもしれませんね。

<おまけ>
 先日コメント欄で書いた、ホシハジロのデザート迷彩。
 ここでご紹介しておきます。

Img_4043_levstri

 どうですか?おしゃれな配色ですよね。
 迷彩というのとはちょっと違いますが、きっと枯れ草の多い河川や湿地では目立たないんだとおもいます。
 コメントをたびたびいただいているたまむさんではありませんが、カモのエクリプスって、いろいろあって楽しいですね。
 

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コメント

うぅ~・・・。こんなホシハジロに出会えるなんてずるいですね!!しかし、なんですかね、この茶色羽は?幼羽見たいな色合いですけど、、、?第二回夏羽??

いやいや、エクリプスの面白さを理解してくれるなんて、寛大な方ですね。。。完全な夏羽(生殖羽)も識別が楽ですから気楽に鳥見ができて楽しいんですがね。
 
で、カモ類の羽はですね、
夏場が冬羽で、冬場が夏羽なんですよ。
夏羽=生殖羽という定義があるので、
カモのキレイな羽は冬→つまり冬が生殖羽→冬が夏羽
となるんです。ややこしいですね~!!
なのでエクリプスは非生殖羽、つまり冬羽なんですよ。

なので、キンクロハジロの「完全に冬羽になっていない個体」というのは「完全に夏羽になっていない個体」の方が正しいのです。
あまりにややこしいので、基本は夏羽・冬羽と言わず、生殖羽・非生殖羽と呼んでます。
まぁ、堅苦しい話でしたので記憶の片隅にでも留めておいてくださいな。
俺的トリビアでした。

投稿: たまむ | 2006年11月28日 (火) 22:53

>たまむさん、こんにちは

夏羽が冬羽で冬羽が夏羽???
べつに「カモは冬羽が生殖羽」でもいいのにねぇ。
時々学者さんは、一般人とは違う物言いをしたがるものなんでしょうね。
でも、そういうものなのなら仕方ない。
トリビア、ありがとうございました。

投稿: みつわ | 2006年11月29日 (水) 16:33

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