蕪栗沼(本編)
蕪栗沼に到着したのは朝5時過ぎでした。まだあたりは真っ暗で、どこから見るのが一番いいのか。それよりも今自分はどういう場所にいるのかさえ、判断がつきませんでした。
(朝5時40分 まだマガンも白鳥も水面で眠っているのが多い)
(朝5時50分 空はかなり明るくなって、何とかシャッターが切れるようになってきた。
ISO1000で1/20秒 F8)
到着直後から、頭上を大型の鳥が飛んでいく音は聞こえていました。明るくなってくるにつれ、それが大抵2羽~5羽程度の小さな群れであることがわかってきました。
かなり大きな鳥。それが最初に頭上を飛びぬけて言ったときの印象でした。
そうこするうちに、見た目上はずいぶん明るくなってきました。と、トビらしき鳥が一羽湖面の上に向かったと思うと、ガンたちが一斉に飛び上がったのです。
うぉ~、すごいっ。声には出しませんでしたが、そんな感じでした。朝3時に起きてきたかいがありました。
(6時03分 最初の大規模一斉飛び立ち
トビか何かが飛んできて驚いて飛び立ったようだった)
その後次の大きな飛び立ちは6時20分頃。多分この2回目があらかじめ鳥たちのスケジュールにあったものだと思うのですが、そこは本当のところはわかりません。
(朝6時20分頃 換算50ミリで撮影 思ったより数が少なく見える)
雲の上からの日の出は6時半ころ。天気予報は悪かったし、もう顔を見せてくれないかと諦めかけましたが、短い時間ではありましたが何とかまぶしいお日様を拝むことが出来ました。
一斉に多くの大型鳥が飛び立った余韻から冷めて、じゃあ湖面はどうなったのか見てみようかと思って撮ったのがこれ↓。
その後空はどんどん明るくなり、雁たちはその後も群れ単位であっちへ飛んだりこっちへ飛んだり。中には私の頭上5メートルほどを通り抜けていく奴もいたり。戻ってきては急降下してみたり。なかなか見ていて飽きることのない風景が続きました。
飛び去った鳥たちはいったい何処にいるのか。そう思って探したら、案外近くの田んぼに降りていました。
茨城の稲敷干拓地でのオオヒシクイのイメージでは、雁は相当警戒心が強い鳥、と言うものでした。しかしここのマガンは意外と道路際の近いところに休んでいるグループもあります。
かといって、彼らを飛ばしてしまったりしてはいけないとも思ったわけですが、彼らとの距離感がわかりません。結局かなり遠慮して、車から出ずに、しかも近いところには車を止めずに撮影しました。
(ストップモーションピクチャーではない。群れが降りてきた。)
<備考>
宮城県の伊豆沼あたりは、かつてラムサール条約に登録される直前に仕事で訪れたことがありました。そのときは季節が中途半端で、鳥の気配をあまり感じなかったように覚えています。正直、ここがなぜ鳥の楽園として認知されているのか、疑問でした。
今回、蕪栗沼に行ってマガンの群れを見て、なるほどと思うと同時に、やはりこのあたりが鳥の楽園として守られて良かったのだと思いました。
それにしても、多くのマガンがいました。彼らが一斉に飛び立ったときには、まさに圧巻。何処にこれだけの数が眠っていたかと驚きました。
一方で、これは多すぎるのではないか、とも思いました。
私が普段目にすることのある鳥の群れといえば、身近なところでは、まずはシジュウカラの群れ。これはたいした群れではありません。それからスズメ。これは里近くの藪や田んぼでたまに大きな群れに出くわしますが、まあ、これもたいしたことがありません。少し大きな群れとして印象に残るのは、ムクドリでしょうか。夕方一斉に飛びながら、右へ左へ群れごと飛び回って、全体として生き物のようなお化けのように見える動きは、不気味でもあります。他には、夕方カラスが塒近くに帰ってきて一旦どこかに集まるところ。あるいは写真で見たアトリの大群も大きそうです。
しかしそのいずれも、今回見たマガンの数よりも少ないだろうと思います。あの大きな鳥があれだけ集まるのは、やっぱり異常なことではないのでしょうか。
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コメント
蕪栗沼いいですよね!!俺も一回だけ行ったことあります!!小鳥や猛禽類が面白くて好きですね、ここは。
写真はマガンだけだと勝手に思ってたのに、ヒシクイの写真があってちょっと嬉しかったです!あ、どうでもいいですね。
>あの大きな鳥があれだけ集まるのは、やっぱり異常なことではないのでしょうか。
詳しくは分からないですが、とりあえず繁殖地では10万羽単位で湖を埋め尽くしてます。三番瀬周辺にやってくるスズガモは13万羽。ハギマシコやアトリも1万羽の群れでやってくることもあります。
そしてたしか伊豆沼周辺のガンは3万羽くらいだったと思ってます。
ガンカモ類は大群で行動するものなので、ある程度大きな群れなのが普通です。
ですが、スズガモ13万羽や、ガン3万羽などの数字が異常なのかどうかはわかりません。
とりあえず20数年前の文献をあさってみましたが、やはり万単位で越冬してるようです。
ちょっと気になるのでもっと過去の文献を今度漁ってみますね。
というわけで何も答えになっていないコメントでした。
投稿 たまむ | 2007年11月21日 (水) 03:33
>たまむさん
こんにちは
ご無沙汰してました。あっ、ブログは拝見してますよ。書き込んでいる余裕がなかったんです。
ヒシクイの話。どうでもよくないですよぅ。探してもわかりませんでした。もうちょっと詳しく教えてください。
それにしても、スズガモ13万羽は海だから許容量も多いと思うけど、湖沼で数万羽のガン・カモという数はすごい話ですよね。それだけ許容量があると言うことなのか、単に塒だから大丈夫なのか。いや、やっぱり伊豆沼あたりには結構な負担がかかっているんじゃないかなぁ。
また逆に、毎年それだけのガンカモが長年やって来るところでは、それを計算に入れた生態系もできているのかもしれない。自然と里山と人間の関係みたいに。
そこまで行けば、面白いんですけどねぇ。
投稿 みつわ | 2007年11月21日 (水) 10:42
ヒシクイは、背景が明るい飛翔写真4枚が「田」の字のように配置されてますよね。
その左下の写真、飛翔してる8羽全部ヒシクイだと思いますがどうでしょう?
投稿 たまむ | 2007年11月22日 (木) 00:25
たまむさん
うぉぉぉぉっ、、、、という感じです。
凄い、よくわかりましたね。
今原版で確認しました。確かにあの8羽は嘴が黒くて先に黄色いポチがありました。私はそこでしか判断できませんでした。
たまむさんは、ぱっと見て「怪しい」と思われたのですか?
ヒシクイだと言われて見れば、確かに腹は無地の褐色ですが、私は怪しいとさえ思いませんでした。見る目が違うんでしょうね、きっと。
毎度のことながら、恐れ入りました。
投稿 みつわ | 2007年11月23日 (金) 00:58
「怪しい」というより、「あ、ヒシクイだ」って感じですね。
ヒシクイの顔の色はオナガガモ♀の顔色と一緒なのですぐ分かりましたね。
それに嘴の形もヒシクイ的でしたしね。オオヒシクイとサカツラガンはオオホシハジロと似たような嘴の形なんですよ。
って、すぐ分かるんですけど、文中で触れられてないと結構不安になりますね。
投稿 たまむ | 2007年11月25日 (日) 02:16
たまむさん
へぇー。そんな風にしてわかるものなんですねぇ。私がその域に達する日がくるのだろうか???
いずれにせよ、私の識別能力はほとんどありませんので、文中で触れられていなければ「またあいつ、気付いてないか知らないんだ」と思って、ズバッと斬ってやってください。
あっ、それだとちょっと痛そうだから、ちょっと優しくね。
投稿 みつわ | 2007年11月27日 (火) 00:02